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この画像は、マカオにある野良猫レスキューショップ「猫空間」が制作・販売している商品からお借りしたものです。
 
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ファティマの行列が終わった後の一場面。

ムダになりかけた航空券とホテルの予約が
回り回って私のところに来たので(棚からぼたもち)、
明日から5日間、上海へ行ってきます。

ヨーロッパの国々のパビリオンは見応えがあるらしい。
西側エリアはみんな行かないけど面白いらしい。
日本は余裕があったら見て来るつもり。中国はたぶん人が多くて見られない。

二人の香港人と万博の話をしたところ、どちらも興味がないという。
どうも上海自体に興味がないらしい。
「上海人とニューヨーカーは自分の街が世界一だと思ってる」とは香港人の話。
ニューヨーカーはわからないけど、上海人はその通り!
マカオへ旅行に来た上海人、何を見ても「上海の方がきれい」と自慢し、
自分で「上海人はプライドが高い」と言っていた。
腹が立つより、噂通りだ!と笑ってしまった。
じゃあ香港人はどうなの?と訊いてみると、冗談混じりに
「香港人は、香港は住むには最悪の街だと思ってるよ」。
空気は悪いし人は多いし、確かに住み心地は悪そう。
でも香港人はマカオ人に勝ってる感があるから、プライドの高さから言うと、
上海人>香港人>マカオ人、だなー。
事実や統計とは別に、こうして個人的な印象を訊いてみるのも面白いです。
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「はーい」

(マカオのアーティスト、James Chuの作品)

「海外に住んでるといろいろ大変なことがあるのでは?」と聞かれるたび、
何か言わなくちゃと考えてみるんだが、これがなかなか浮かんで来ない。

もちろんタクシーでボラレそうになったり、
日本人だというだけでおっちゃんに毎日ジロジロ見られたりしたこともあったけど、
我慢できないことはなるべく直接お伝えして早めに解決したい性分なので、
そういう時は共通言語にこだわることなく率直に意見を述べ、
味わった不快感を身体や顔の筋肉を用いて表現し、解決してきた。

だがもちろん、解決できないこともないではない。

ひとつは店に入った途端にキレながら注文を聞いてくる近所の檀香山咖啡の女店員。
卵&チーズのトーストサンドをお持ち帰りにしようと店に入った30秒後に
「このキチガイ」「お前こそキチガイ」と言い合って店を出た。急展開である。

もうひとつは近所の商店のボッタクリおばちゃん。
普通ボッタクリと言えば、こちらが気付いて怒ったとたん、
ごめんごめんと笑ってごまかしてくるのがお決まりなんだが、
ここのおばちゃんは本気で怒ろうが広東語を理解していようが毎日店に行こうが
何度でも挑戦してくる強者なんである。

計算が合ってないのはごく普通で(いつも暗算)、
お釣りの札を忘れられそうになったことも何度かある。
良さげな傘を指差してこれいくら?と聞いたら、ちょっと考えてから「40」。
あ、ボッタクリ、でももう雨降ってるし、と考えながらレジに持って行ったら
今度は「30な」と言われて30パタカ払った。
結局ボラれそうだったのかボラれたのか得したのかわかんないのである。

悪意があるのかないのか、でもありそう、いやないのか、とこちらも迷うので、
いつもは「いえいえ合計が違いますよ」「渡したのは100パタカですよ」
と穏便に済ませてるんだが、一度だけ虫の居所が大変に悪く、
「なんで!高いじゃん!」と言い捨てて買わずに店を出たことがある。
その後にすぐ別の商店に行って同じものを買ったら同じ値段。
おばちゃんは間違ってなかった。
その瞬間思い出したのはレジに立ちすくんでるおばちゃんの姿。私は猛省した。

後日ビクビクしながらおばちゃんのお店を訪れた。
いつものように合計金額を再確認する私に、おばちゃんは
「あんた広東語わからなくなったの?ふぉふぉふぉ」と笑顔で話しかけてくれた。
この前のこと、おばちゃんが悪いままになってるに違いない。
私は心でおばちゃんに許しを乞いつつ、今までのおばちゃんを許すことにした。

そして先日、暗算の途中でおばちゃんが適当に切り上げ始めたので、
「え、これ4.5でしょ? 2つあるから9で・・・」と確認しようとしたら
「忙しくて時間ないんだよ!」と逆ギレされた。おばちゃんは何も変わってなかった。

それでも私はおばちゃんの店で買物をする。
おばちゃんの店が一番近いというのもあるが、このドキドキ感に慣れてきて、
もしかしたら心のどこかでちょっと楽しんでるのかもしれない。

でもおばちゃんの代わりに娘がレジにいるのが見えたときには心底ホッとして
今のうちに買っておくものはないかとあれこれ考えてしまう。や、新商法。
オーナーのジェイに頼まれて制作中。久しぶりにペンタブで絵描いた。
我ながら二匹の猫の描き分けが完璧。


*追記:使用する豆と値段が変わったので画像を変更しましたよ(5月15日)。
5年前、30歳を過ぎて突然無職になっちゃった私は、
元同僚の「カワタさんは使えますぜ」という売り込みのおかげで、
某企業の支社長から「うちで働かないか」とお誘いを受けた。それがアサさんである。
アサさんは責任ある仕事を任せてくれて、口うるさいことは言わないでくれて、
結果を出したものについてはきちんと評価してくれた。
前の会社では数字を上げども顧客に喜ばれようとも
サンドバッグのごとく打たれまくっていたので、アサさんの優しさは身に沁みた。
たった半年だったけれど、私はアサさんを人生の恩人の一人だと思っている。

その後私はマカオに移り住み、アサさんは東京に転勤。
「マカオに遊びに行こうと思ってます」というメールを最後に音信は途絶えた。

今年、そのアサさんが香港勤務になった。
これを私は人生の珍事件として胸の石碑に刻むことにした。
「あなどれないぜ、人生」という一文を添えて。

土日にアサさんと奥様が来てくれたのでマカオの街を案内した。5年ぶりの再会。
「また一緒に働けたらいいよね」と言う言葉は、
辛くなった時に思い出せるよう引き出しにしまっておこう。
そして明日からまたしぶとく生きるのだ。
ピントには実は2匹猫がいる。
「マカオのほほん」にも、ジェイに寄り添うレファと、
カメラを向けられて思いっきり眉間にシワが寄せているレドが載ってる。
どちらもトラ混じりの三毛なので見分けが付きにくい。



右目の横に黒いラインが入ってるのがレファ。


真ん中分けの前髪でいつも眉間にシワが寄ってるのがレド。


この2匹、どちらも女の子なんだけど、性格がぜーんぜん違う。
肥満気味で腹がタプタプ、人がいても平気でソファでグースカ寝てるのがレファ。
細身の美人猫、シャイであまり人前に姿を見せずカメラが大嫌いなのがレド。

猫のいる本屋なので、猫関連の本のコーナーもある。

伊藤潤二の猫本。ピントのセレクトって時々びっくりする。
管理人:カワタミサ
職業:
フリーエディター/ライター
自己紹介:
リトルプレス『マカオのほほん』編集長。栄養士、普通自動車免許、マカオの現地ガイドライセンスを取得。手掛けた仕事にJTBパブリッシング「ララチッタ・マカオ」、イカロス出版「たびんご!マカオ」など。
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