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この画像は、マカオにある野良猫レスキューショップ「猫空間」が制作・販売している商品からお借りしたものです。
 
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「はーい」

(マカオのアーティスト、James Chuの作品)

「海外に住んでるといろいろ大変なことがあるのでは?」と聞かれるたび、
何か言わなくちゃと考えてみるんだが、これがなかなか浮かんで来ない。

もちろんタクシーでボラレそうになったり、
日本人だというだけでおっちゃんに毎日ジロジロ見られたりしたこともあったけど、
我慢できないことはなるべく直接お伝えして早めに解決したい性分なので、
そういう時は共通言語にこだわることなく率直に意見を述べ、
味わった不快感を身体や顔の筋肉を用いて表現し、解決してきた。

だがもちろん、解決できないこともないではない。

ひとつは店に入った途端にキレながら注文を聞いてくる近所の檀香山咖啡の女店員。
卵&チーズのトーストサンドをお持ち帰りにしようと店に入った30秒後に
「このキチガイ」「お前こそキチガイ」と言い合って店を出た。急展開である。

もうひとつは近所の商店のボッタクリおばちゃん。
普通ボッタクリと言えば、こちらが気付いて怒ったとたん、
ごめんごめんと笑ってごまかしてくるのがお決まりなんだが、
ここのおばちゃんは本気で怒ろうが広東語を理解していようが毎日店に行こうが
何度でも挑戦してくる強者なんである。

計算が合ってないのはごく普通で(いつも暗算)、
お釣りの札を忘れられそうになったことも何度かある。
良さげな傘を指差してこれいくら?と聞いたら、ちょっと考えてから「40」。
あ、ボッタクリ、でももう雨降ってるし、と考えながらレジに持って行ったら
今度は「30な」と言われて30パタカ払った。
結局ボラれそうだったのかボラれたのか得したのかわかんないのである。

悪意があるのかないのか、でもありそう、いやないのか、とこちらも迷うので、
いつもは「いえいえ合計が違いますよ」「渡したのは100パタカですよ」
と穏便に済ませてるんだが、一度だけ虫の居所が大変に悪く、
「なんで!高いじゃん!」と言い捨てて買わずに店を出たことがある。
その後にすぐ別の商店に行って同じものを買ったら同じ値段。
おばちゃんは間違ってなかった。
その瞬間思い出したのはレジに立ちすくんでるおばちゃんの姿。私は猛省した。

後日ビクビクしながらおばちゃんのお店を訪れた。
いつものように合計金額を再確認する私に、おばちゃんは
「あんた広東語わからなくなったの?ふぉふぉふぉ」と笑顔で話しかけてくれた。
この前のこと、おばちゃんが悪いままになってるに違いない。
私は心でおばちゃんに許しを乞いつつ、今までのおばちゃんを許すことにした。

そして先日、暗算の途中でおばちゃんが適当に切り上げ始めたので、
「え、これ4.5でしょ? 2つあるから9で・・・」と確認しようとしたら
「忙しくて時間ないんだよ!」と逆ギレされた。おばちゃんは何も変わってなかった。

それでも私はおばちゃんの店で買物をする。
おばちゃんの店が一番近いというのもあるが、このドキドキ感に慣れてきて、
もしかしたら心のどこかでちょっと楽しんでるのかもしれない。

でもおばちゃんの代わりに娘がレジにいるのが見えたときには心底ホッとして
今のうちに買っておくものはないかとあれこれ考えてしまう。や、新商法。
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管理人:カワタミサ
職業:
フリーエディター/ライター
自己紹介:
リトルプレス『マカオのほほん』編集長。栄養士、普通自動車免許、マカオの現地ガイドライセンスを取得。手掛けた仕事にJTBパブリッシング「ララチッタ・マカオ」、イカロス出版「たびんご!マカオ」など。
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